Mercury Lamp

ドミニオン(goko)等について書いていきたいなって

日本選手権レポ 前半

 お久しぶりです。今回は日本選手権のレポートということで、簡単なご挨拶から。普段はDominion Online等で活動しています。大会ではMerというPNで参加していた者です。日本選手権予選では午前の部に参加していました。御守りにGOSICKのお気に入りの巻を持ち歩いていました。

 日本選手権のレポートを次の更新にする予定で、レポートが書けるような結果を出せなかったらGOSICKの読書感想文を書くつもりでいましたが、無事予選を通過できたので(突然のネタバレ)レポートを投稿しようと思います。

 まず初めに、なんとなく察しがつくとは思いますがあの話について前置きをしてからレポートに入ります(レポートから読みたい方は夏から遠ざかる列車まで飛ばしてください)。

 第一に今回の日本選手権はなんというか“いろいろ”あったと思います。もしかしたら自分が知らないだけで毎年どこかでボヤがあったのかもしれませんが、今年は大きな事案があまりにも多く見受けられました。ですがそれに関しての言及はここでは一切しません。これは知り合いだから話題を避けているとかそういったことではなく、ここはドミニオンブログの体とりながらGOSICKステロイドマーケティングするあくまでもドミニオンの技術、戦術に関することを記録、投稿したいと考えて作った場なので、ここで自論を垂れても仕方がないという判断です。

 

 

 

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 レギュレーションは基本・陰謀・海辺でしたね。すっかり基本帝国だと思っていたので、自分含めてタイムラインが阿鼻叫喚だったのをよく覚えています。

陰謀、海辺は苦手な拡張で練習会に頻繁に通ったのですがなかなか結果に繋がらず、何度も使っているカード達のはずなのに覚えるのにかなり苦労しました。

 今回のサプライはとても精巧に作り込まれていて、実力が出ると共に、(やや不適切な表現ではありますが)中途半端に理解したつもりになっていると足元を掬われるような構成がなされているなと感じました(思いっきりやられました)。

 普段ドミニオン会で寵臣や拷問人が出てもだいたい弾きますよね。実際にやらないとこれらを対策出来ないので、そういった部分でサプライ製作者様のドミニオンの“厳しさ”をわからせたいのだろうという意志を強く感じました。

 自分なりにこのレギュレーションでの立ち回り方を考えて、それ自体は正しかったと思うのでまずそれらについて記述します。その後、レポートでどう失敗したかについて着目していただけたらと考えています。

 ざっくりですが、自分自身でこのレギュレーションを遊んだ雑感として、中途半端なステロは全然勝てないということです。

 中途半端なステロという曖昧すぎる定義はいかがなものかと思ったのですが、たとえば基本、陰謀、海辺のまあ強い~かなり強いステロと言われたら何が思い浮かぶでしょうか。鍛冶屋、議事堂、(書庫)、中庭、執事、仮面(出ません)、船着場あたりだと思います。

 たとえば航海士ステロなんかだと、3ターン目にデッキ飛ばして金貨が買えてもそれ以上に強い戦術が大体あり、引きがけっこう強くて基準以上の早さが出せていても、それ以上の戦術がサプライにあることが多いです。また、サプライが意図的に作られているなら尚更です。探検家ステロが正解の場なんてます出てこないし、議事堂ステロがド安定の場なんてあまり考えられない(選択肢としてあり得ないという意味ではないです)。ステロにも技術の差があれど、まずルート選択を発生させないことには予選の意味がないですからね。コンボかステロか迷ったらコンボを組んだ方がいいだろうという考えのもとやっていました。

 

 それでは早速本題のレポートに入ろうと思います。こんなブログ読んでいるくらいドミニオンの情報に飢えている皆様はサプライを既に把握している方が多いと思うので、文量の都合上サプライは省略させていただきます。

 サプライを知りたい場合はこちらの記事等を参考にしていただけますと幸いです。

xxi-noxx.hateblo.jp

1回戦 1番手 3-4

まず第一の反省ポイント。初手猛省安定。このサプライ、どこの結果を聞いても原住民橋安定だったそうですが、自分は選べませんでした。原住民橋という組み合わせはもちろん知っていましたが、それがどれくらい強いのかという指標が自分の中で出来ていなかったため、いざ直面した時にそれに行くかの判断が出来ませんでした。まさに中途半端に理解しているつもりになっていました。

とはいえ原住民橋ももちろん見据えていて、初手は執事-執事が一番だろうなと思ったのですが、直感で被る気がして執事-銀から入りました(被りました)。ルートとしては村書庫して橋は民兵を置けるようにすればいいかなと無難にコンボを組むことに。他のプレイヤーが原住民橋へ行ったら橋をカットしつつ属州を先行するつもりでいましたが、全員お金メインだったので3山の心配は必要ないかなと思ったのですが、執事が8枚売れるのはお約束で、鉱山村もだいたい買い得なので二山、妖婆はいなかったのですがなぜか改良が人気で3山はけっこう不安でした。それで焦ってデッキが未完成のままVP獲得に走ったら事故を繰り返し、回りが書庫を買っていなかったからアタックでねじ伏せるなら民兵だけでよかったのに海賊船を使ったりと(たった2回の後公領になりました)焦ってミスを連発し最悪のスタートとなりました。それでも構築自体はある程度正しかったはずで、最後鉱山村を1枚爆破しなかったら12金2buy1下がりで止まってしまうとはたまたミスをしたものの属4公4の36点で1位。1戦目から一応得意なつもりでいたコンボ場でミスを多発し、参っちゃっていました。

2戦目 4番手 4-3

 このサプライ、世間一般に言われる××ルートがやけに多いなと感じますよね。しかも、ゲームが早くないにしても3山があまりにも明確です。まず魔女が1~2人居ると枯れるであろう呪い、ルートに特化せずともわりと後半ならわりと誰でも買う庭園、荒れ場特有の公領屋敷枯れと、4山が早々に枯れますアピールしていて割と誰でも買うので、たとえば庭園だけで勝とうとすると庭園そのものの枚数がなかったり、公爵で勝とうとしてやや後半に入り始めた頃に4金でも銀貨を買ったりしていたら結局公領が4枚くらいしか取れなかったり、なんて具合に。

つまり、公領庭園の枚数を取りつつ終わりを待つか、大使を交えつつバザー魔女(中庭)なんかしつつ属州を取るルートなのかなと思います。これが2つめの反省です。

自分は4番手なので他プレイヤー全ての手を確認出来ました。1番手から役人-銀 中庭-引き上げ水夫 役人-密輸人でした。自分の3ターン目の手は2番手が交易場を取った時に妨害できるよう、また庭園や公爵を見据えて役人です。初手大使は追従が怖く、役人と比べて危険だと思い選べませんでした。チキりました。役人-大使は庭園を見据えた時に他プレイヤーへ差をつけてしまうし、生産力も無いので不利だと思い選択肢から外したのですが、これを他人の視点で考えると、1番手と3番手は庭園をお互い睨み合っている構図(結局1番手は属州ルートだったのですが)なので相手に利益をもたらす大使へ参入しにくく、2番手のステロが濃厚なプレイヤーが大使を選んできても最悪二人大使で、(役人を買ってしまってはいるものの)1週目から打てるほうがもちろん有利なので大使から構築へシフトしてもよかったかもしれません。2人大使は庭園がけっこう早くなってしまうので一人じゃないと厳しい気がしていたのですが、結果を見た感じだと大使へ行ってもよかったなと感じました。ルートを転換するのが下手という部分が露骨に出てしまいました。結果として役人銀から魔女を入れて公領庭園公爵しましたが、37点の3位(2位は45点、1位は52点程と記憶しています。)全体の中でも高いVPでしたが、自分の魔女は回転が遅かったので2位の魔女が実質一人魔女のような状態だったこと、一応役人はいたもののアタックの頻度そのものは大したことなかったことから、大きく点差を付けられてしまいました。色々と見通しが甘く、反省の残るゲームとなってしまいました。

3戦目 1番手 3-4(?)

例のおっかない場。書庫を完全に見落としていて、見張り銀から寵臣1択だと思って動きました。木こりでなく銀貨なのは2週目で貧民街を足すつもりであるからです。木こりの購入を活かせるのはかなり先ですが、貧民街は序盤からドローが役立ちます。

見張りが沈んだ代わりに5-3と引けたので寵臣、貧民街と追加し、あとは5金が出たら寵臣、出ないターンに貧民街といった感じで寵臣が枯れるまで集めました。5枚集まったのでかなり強いと思っていたのですが…2番手は寵臣+書庫、自分は拷問人を選択してしまい、寵臣の枚数では1枚リードしていたものの、ここで大きく差が出ました。2番手の方は寵臣2金から書庫で毎ターン属州を買っていくのに対し、こちらは寵臣の性質上買えないターンが発生したり拷問人がリタイアしたりとVPが伸びなくなっていきます。そして時間切れを迎えた最後のターン、自分は属州を買い、2番手の方はパスでしたがそれでも点差はあと1点埋められず37点(属5公1島2屋1呪1とかだったかな?)2位

自分も書庫を入れることで、ドロー後に島を安定して置けるようにするとか、そもそもドロー枚数的にお金出しやすいとか、勝てるゲームだったと思います。このゲームで1位を取れていれば通過だったので正直もうダメだと思っていました。そんな心境で迎えたのが4回戦

4回戦 1番手 5-2

3/4で1番手を引いているのは幸運ですが(案の定翌日は0/5でした)某日本一有名であろうドミニオン会のブレインと同卓してしまったので油断ならない状態でした。しかもあの場で5-2ですよ。金貸しと改築で悩んでいた時間を返してくれ(ちなみに改築だと思います)初手は策士-抑留しかないと思います。2位条件とはいえこの場で探検家ステロへ逃げるのは†強者の翼ではない†

 この1戦は我ながらほとんどミス無しで回せたと思っています。3ターン目に4金が出たのでまず改築購入。4ターン目は抑留銅銅屋屋なので(当然のように策士が沈みましたが5ターン目に上から3枚で改築or金貸しを引き、かつ6ターン目にそれがリシャッフルで沈んで引けなかった場合以外は+だと思っています。)抑留を改築に置き(この時点で2番手はたしか金貸し-銀-策士と買っていたはずで、改築を入手出来ていませんでした。)そのため、2位条件だったので初手改築で入った4番手の方と1位2位が取れればいいだろうという算段でした。そこで隣の卓で起きたのが例のID(Intentional Draw/合意による引き分け。MTGの用語が他のカードゲームで用いられることが多いことから誤認されやすいですが、MTG独持といえるルール)で、午前は人数が多めだったこともあり、ボーダーと言われていた13点が少し危うくなり(実際はそんあことなかったのですが)とても焦りましたが、やることは変わりません。幸い銅4と引けたので心配せず5ターン目に策士を打ち、屋3銅5金貸し改築とドロー。屋敷を共謀にし金貸しで圧縮。7金2購入は共謀者に抑留が乗せられていたのもあり1度村村に回してデッキの回転を重視しました。その後運よく7ターン目に改築、共謀者を使いつつ策士を引けたので更に早く動けました。銀貨1枚が村でよかったというミスはありましたが、どのみち探検家に変換する予定だったので支障はナシ。11金2購入で策士-貴族と購入してループの構えをし、共謀3、金貸しの9金で属州を買う策士ループをまず構成しました。改築で探検家を獲得し、金貨を獲得してそして策士を置きつつ2枚目の属州を購入。次のターンで属州を枯らす算段でした。

 というのは、実は探検家は改築用ではなかったという話で、探検家で得られる金貨×2と銅1、場の共謀金貸しの9金でちょうど16金2購入の準備をしていました。

 デッキ自体は実はとても薄く、最終ターンも銅2属2貴族改築金貸し策士探検家金貨とぴったり10枚以外はキャントリップだったので、共謀者が沈まなければこの動きを確実に通せました(最後策士を使わないので村は1枚引けなくてもいい)属州空廃棄だと手番差で負けるので賭けでしたが、無事成功し属5の30点で1位。相当引きに恵まれていて、なおかつ手番を押し付けてようやく出しぬけたので×ドミのブレインであるあのお方の構築力の高さが本当に恐ろしいです。

 上記のとおりボーダーは12.5だったので1位、2位どちらでも無事二人とも通過できました。本当によかったです。

 そして8位くらいだったかな?で無事予選を通過しました。今回はほんとうに実力が足りていなくて、運に救われっぱなしの情けない結果となってしまいました。

 思ったより長くなってしまいましたが、予選のレポートは以上です。午前の部には知り合い数人と参加していたのですが、自分以外のみんなでお昼を食べに行ってたみたいで気が付いたら一人になっていてガチで泣きそうでした。

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 少し遅くなってしまいそうなのですが、明日か明後日にでも本戦のレポートを投稿できたらと考えています。

そちらも読んでいただけると嬉しいです。ではまた