Mercury Lamp

ドミニオン(goko)等について書いていきたいなって

やべーな…これでオレらが勝ったら、伝説になっちまうぜ (ドミニオン日本選手権レポ 後半)

 お久しぶりです。そうでない方は前半の予選レポートを先に読んでいただけますと幸いです。ハヤテのごとくでは夜空と伊澄がすこすこのすこなMercury444Fです。

レポートに入る前に2つだけ。普段大会等のレポートでは同卓した方の名前は書かなくていいかなと思っている派なのですが、準決勝等で今回は一部名前を出そうと思います。ご了承ください。ちなみに2~5回戦はyudai214こと今回の優勝者むーろんさんと常に同卓していたので、そちらのレポを読んだうえでこの記事を読むとより一層面白いかもしれません(そもそもこのレポートが不要なのでは…?)。

d.hatena.ne.jp

 

1回戦 4番手 5-2

 まさかの詐欺師 詐欺師って結託行為が一応出来るし、そうでなくてもあまりにもゲーム性に欠けるドナルドX負の遺産なのでランダムといえど弾いてあったりしないかなと思ったものの、そんなわけはなかった。そして出てきた。まあ下位手番的にはゲームが荒れるのを喜ぶべきなのかな。詐欺師はむしろ手番優遇ゲーだと思うし大半のアタックはそうだと思っているのでなかなかわからない部分なのですが…。

 さて、詐欺師を踏まえてこのサプライではだいたい3つの戦術がとれると思います。まず1つが宝物庫を利用した金貨ルート(船着き場ステロと言うのかも)宝物庫や大広間、祝祭船着を絡めた共謀者ルート、単純な祝祭船着。こんなところでしょうか。

 大ざっぱに言うと詐欺師が多いほど金貨ルート、少ないほど共謀ルートが強いと思います。まず圧縮が引き上げしかなく、定期的に祝祭や船着きが公領になる場で祝祭船着祝祭船着とコンボを組めるほどぬるい場はそうそう無いでしょう。詐欺師を警戒するなら6金出たら金貨を買うべきだし、そんな方針に従っている限りは祝祭船着を買い続けるプレイは綺麗に回らない。詐欺師が少なければ祝祭船着共謀~とか、宝物庫大広間共謀~といった具合にしっかり構築した方が安定して金量が出せると思います。

 まずこのサプライを見て思うことは珍しく宝物庫が強いという点だと思います。1度発動に成功すれば属州を買うまでトップについてきてくれる。詐欺師場は属州1枚目の着手こそ遅くなるものの、売れ始めてからは勝手に消えたりするのでけっこう早い印象です。引き上げがあるから尚更でしょうか。まず5金が出たら宝物庫を買い、5金以上を安定して出し続けられるようにしてから金貨、船着き場と買っていきたい。引き上げ水夫に関しては、詐欺師が屋敷に当たるという当たりと、一応VPが減るので賛否両論あると思いますが、自分は銅貨が呪いになるからこそ1枚でも減らして5金以上を出せるようにしたいと思う派です。また詐欺師の序盤の主な仕事は銅貨を呪いにし3巡目の出力を下げることにあると思いますが、4番手は3ターン目に引かないとそれを実行できず、先述の理由や終盤を考えても引き上げ水夫は欲しい、被るリスクと船着き場で引いたときに打てない点のリスクと、詐欺師が購入物等にあたるリターンを考えて銀だろうと考えました。そのため初手は引き上げ-銀。船着きパスです。

 宝物庫にしなかった理由ですが、宝物庫-パスで入って(たとえば)引き上げ-銀と足してから↑のようなルートを目指すよりも、3ターン目に打てばもう強く、引き上げを買ってから4ターン目に船着き場を打つことで(引かなければ)引き上げ水夫を安定して使える上に購入物も強いだろうというやや上振れを狙った手でした。しかし今思い返すとトップに固定した状態で3週目を迎えることのリターンの方がローリスクハイ?リターンなので、宝物庫でよかったなと反省しています。実際3ターン目に引き上げ水夫は買えませんでしたし、4ターン目に船着き場を打って引き上げが買えていないともう1週するまで使えないのは厳しいな、と。ちなみに他の方の手は船着-パス 工房-詐欺師 詐欺師-引き上げ(銀だったかもしれません)でした。この時点で荒れることはなんとなく想定できたので金貨ルートを目指すことにしました。

それ以降はだいたい先述のとおりの展開で、銀-引き上げ-宝物庫-銀-金といった順番だったと思います。1番手、3番手が財宝を交えながらの祝祭船着き、2番手は共謀者だったかな。お互い詐欺師を打ちあっていたのでうまく回っていないように見えました。そのあと1度出た5金で、デッキ内容が船着1引き上げ1宝物庫1他財宝だったのですが、船着き場は持続のドローこそ強いものの通常のドローにはあまり期待できず、これからVPを買おうという段階で宝物庫を買うのは微妙なので、迷った結果祝祭を選択したのですがこれは船着き場でよかったなと反省しています。デッキの都合より船着き場を2枚とるということを優先するべきだったし、祝祭なんて買ったところでほぼ銀貨でした。ちなみに1度も使えずに公領になりました。幸い詐欺師を1度屋敷で回避できたのもあってか、属州1番乗りに成功。それ以降は着々と売れ始め、1枚目含めて素で2回購入し、1度引き上げ水夫で金貨を廃棄して3枚ラインを達成。2番手の方がリードしていましたが、最後のビッグターンが発生する前に1番手が空廃棄含めてゲームを終わらせてくれました。詐欺師の被弾も屋敷と呪い、銀貨、また終盤の船着きと実質4回回避した上に、展開も都合のいい終わり方となったのでとにかく運に救われたゲームでした。まあ詐欺師なんてそんなものですかね。

結局属3公2大広間1屋2(引き上げ水夫とは何だったのか)呪2で25点の1位。

2位とはたしか2点差でした。ターン回されていたら2位に落ちていたので単純にLucky meなゲームでしたね。完璧なプレイが出来ていないですし、これは完全に運勝ちでした。

2回戦 2番手3-4

初手は望楼-ポーション 望楼はあとあと乗せる効果を使うし、そもそも初手で銀貨買うメリット無いし2ドローでポーションの沈み回避できるしで1択ですね。

3ターン目に3金で銀貨を買いました。これに関しては望楼2枚目、パス等の選択肢もありますが、司教が1人いたとはいえ拡張は必要で、銅貨7のみで拡張購入を徹底するのは難しく、またゴーレム早めに買えたら儲けなので、あとあと少し邪魔になるリスク以上の価値はあると思い銀貨を購入しました。望楼も悪くはないのですが、1手目以降のゴーレムでめくれたら無為な上に拡張1望楼1以上にターミナルさんを入れたくなかったのもあります。

それ以降は〇ポのものを買い、拡張を買ったらそれを禁制品に。1度フェイクで(お相手のミスとも言う)選ばれない時に植民地+薬師と買い、それ以降は禁制品で植民地が選ばれるので属州+ゴーレムか薬師を買う。それ以降の拡張は建て直しみたいな役割になりますね。錬金特有の時間切れを迎えたものの植4属3公1くらいの61点くらいで1位。屋敷を銅貨に拡張する高等なテクニックは使えませんでしたが、おおよそ正しいプレイが出来ていたと思いますが、ポーションルートの人が少なかったからこそパーツに余裕があった部分や、5ターン目以降ポーションを絡めた買い物ばかりが出来た点を含めとにかく運がよかっただけのゲームでした。運だけマン。

お昼はタルトもな~いしマカロンもない~~のでゼリーとプリンを食べました。タルトはあったかもしれない。

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ケーキは無かったと思うけどマフィンは…あったのかなぁ?あまりぱさぱさするものを食べたい気分じゃなかったのですが、もっと縁起をかつぐべきだったと反省しています。

3回戦 3番手 4-3

はいきました道化師 道化師がきましたよ。道化師と香辛料商人についての考え方が甘かったなというのが反省です。だいたい道化師に撒かれる量>香辛料で廃棄する量であるとはいえ、銅貨を廃棄して2ドローという行為に価値を見出していたのですが、馬商人のほうがよかったんじゃないかな?という判断をうまくできませんでした。結局道化師はだいたいのゲームで3山を誘発させるし、品評会がサプライの肝であることはわかりやすいのでそこまで考えたら品評会を買いやすいしリアクションを達成しやすく出力もある馬商人のほうが有効だったのでは、と思いました。とはいえ銅貨の廃棄のささやかとはいえバカにならないですし、本当に難しいです。しかしやや手なりで香辛料を取ってしまったのは事実でした。ここで4番手むーろんさんが5-2であることが判明。初手道化師はまずいのでデッキプラン的には銀のほうが無難ではありますが、最終的にどこかで入れるしと3番手の神託を確認して神託を選択。二人でめくれば落とせるかもしれない(無理でした)が、結果として自分の神託が1番手と2番手の香辛料商人を落とす展開に。また運だけマンでした。ゲームは道化師で無限にデッキが強化され続けたむーろんさんの一方的有利なまま進んだので特筆することはないのでsyが、早めに坑道宿屋を揃えたのもあって他2人よりVPを取れたため属1品評1(4点)公2屋3抗1呪5くらいで14点くらいの2位。出来ることはやったと思いたいなぁ。

4回戦 2番手 4-3

騎士はシルビアでした。初手は採集-金物商ですがとくにこれだと言える理由はないです。1番早く5金が出たのでシルビアを購入。4ターン目に採集者で1金が発生していたのを忘れていて迷わず蝋燭を買ってしまいましたが、これに関しては本当に気をつけないといけなかった(しかしそもそも蝋燭が正解だったのである意味これも運だけマン)デストリーをむーろんさんが購入し、アンナの登場によって騎士は終了。騎士を無視していた3番手はデッキの成長こそ早かったもののゲームが進むにつれて騎士が刺さっていき苦しそうな展開に。4番手の荷車ステロは金貨が買えていなかった。デストリーを異常なまでに回避というずるずるのずるをしながらゲームは進み、蝋燭がなく採集者が破壊されたむーろんさんは購入が増えなくなった。こちらはまだ採集と蝋燭があったためデッキを強化させた上で追い上げる形に。蝋燭職人のトークンを温存出来ていたもののラスト2ターン目の手札がなんと蝋燭採集銅銅属。トークンを全て掃いて公領屋敷と買ったらラストターンは7金という金量管理ガバガバのガバ穴ダディ―だった。シルビアを打たないと同点になれなかったけど狩場を捲るリスクがあり…というのは建前で打たないと同点にもなれないし公領に当てれば単独だから打つしかなかった。何も起きなかったので同率1位。属3公2屋3の同率1位でむーろんさんと同時に通過確定(ならびに5回戦での同卓確定)のズッ友。ここまで本当に運に救われてばかりでしたが、なんとか抜けが決まって一安心でした。

5回戦 2番手 5-2

2日目は1番手こそなかったものの2日通して手番の運が本当によかったです。本当に運だけマンだなぁ。これに関しては2位を取れば準決勝の1番手が決まるので、準決勝に体力を温存したくて手なりでやってしまいました。そのため有益なレポートは書けないので割愛という形とさせていただきます。ちなみに二人戦感覚でやっていたらワイルドハントが使えず、下手のむーろんさんが打ちまくったワイルドハントを上手の1番手が毎度回収するとても辛い展開でした。1番手との点差を埋めることが出来ず適当に終わらせて2位。(完全に結果論なのですが)しかしここを2位で妥協してしまった結果れとれとさんヒロキさんと同卓するハメになったし、本戦1位通過ってなかなかかっこいいと思うのでもっとしっかり考えてプレイすればよかったとしょうもない反省をすることになってしまいました。

( カメラが割れているので画像が汚いです。ご迷惑をおかけします。)

というわけで当初の予定通り2位通過できました。純潔と言いたかった。

 

というわけで本戦です。これに関してはサプライを明記します。

サプライ:ぶどう園 大学 倉庫 魔除け 金物商 馬商人 シルクロード 資料庫 熟練工 市街

1番手(これは決まってます)2番手 ヒロキさん 3番手 とくさん 4番手れとれとさん

絶望の2-5

もうこれに関してはかなり絶望でしたがやるしかないと思っていました。思い浮かんだのはコナンのこのシーン

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 まずピック基準というせこい話から始めるのですが、資料庫を選んだのはブレを均等にするカードを出すことで手番通りに終わらせたいという意志、熟練工はより難しい構築勝負だと実力の差が出てしまうので、比較的オーソドックスな村鍛冶ゲーにしたいという意志から。他には失われし都市(これはやや後手を有利にしてしまうと考えていますが、イベント発生を達成できるならアリだったかも…?)や寵臣等がありましたが、正直あまり選択肢といえるカードは持っていませんでした。写真撮ればよかったな。

 このサプライ、2人コンボはぶどう園がどこまでも伸びていくので3人まではコンボ1択で、3人コンボが発生した場合誰かが1手早く終わらせる場合に他2人と点差が発生しやすいので2位狙いのステロが選択肢だと思います。

 資料庫-パスで入った理由はこのサプライでどうしてもコンボを捨てきれなかったというつまらない意地なのですが、実際ここで熟練工ステロをしたら勝てていたのでしょうか…たしか2位がぶどう2(5点)属1なので属2屋3では勝てない、また自分以外が全員コンボに流れる前提なのでやっぱり少し難しいかな?

 3ターン目に資料庫を引けたのはとても強く、まずポーションを入れて次に魔除けで3週目からちまちま圧縮をしている余裕はないので手数+5金を出すための馬商人。それ以降は圧縮が出来ていない部分をカバーするために資料庫を中心に取っていきます。大学が残り1枚になったところでれとれとさんがぶどう園に移行。自分もそれを追う形となりました(もっともこのタイミングだと思っていたのが一致しただけですが)そしてラスト2ターン目でとんでもない失敗をしてしまいました。リシャッフルをする前に大学を打つのを忘れてしまったのです!あたしってほんとバカ

その結果(いやまあ本当に回避出来ていたかは怪しいのですが)最終ターンで山を枯らしてヒロキさんに回すつもりでいたターンは何も出来ずに終了。ヒロキさんの完璧な2位確プレイによって終了。最後のターンも割とギリギリで動けたらしいので意地のぶつけあいで負けてしまったかな。本当に悔しい。

プレイでなんとか出来ていた可能性があったという部分でヴィクトリカの着物の裾並にショックを引きずることになってしまったのですが、そもそも間に合っているように見えるのは2番手のヒロキさんが序盤壊滅的なまでに事故っていたのもありますし、今回上がったれとれとさんもヒロキさんも日頃からドミニオン会でたくさんボッコボコにされて、また数えきれない量のデュエルタクティクスを教えていただいた方々なので、負けたことへの悔しさはありませんでした。ただただ準決勝という場で全力を出し切れなかったのが悔しかった。

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そしてズッ友のむーろんさんが優勝しました。本当におめでとうございます。一応お互いオンラインで対戦したことがあったもののほぼ初対面だったのですが、本戦を終えた頃には“絆”感じていました。繰り返しになりますが本当におめでとうございます。直接対決は僕が僅差で制したので実質僕の優勝です。世界選手権も応援しています。

 といった感じで今年の日本選手権が終了しました。個人的には4年目にして悲願の本戦突破だったり、それでも予選含めて実力の無さを痛感したりと、とても楽しかった一方で課題の残る結果になりました。

 思考を4人戦に切り替えたかったのでお休みしていたgoko(今はもうgokoって言わないですよね。ステフドミという呼称はローカルだと思うし何か名前が欲しい)も少しずつ再開し(めっちゃ負けました)、また東ドミをはじめとしたドミニオン会にもしばしば参加すると思うので、また何かレポートや戦略記事を書けたらなぁと考えています。

 このレポートを投稿したら今年の日本選手権が完全に終了してしまう気がして(生存の学祭的な)いつまでも蛇足を書いていたい気分なのですが、文字数が既に普段の倍くらいある気がするのでこの辺で終わろうと思います。

 またドミニオン会やステフドミで一緒に遊ぶことがあったら仲良くしてください。ではでは!

 

最後に

今年も日本選手権前はGOSICKを観ていたのですが、やっぱりその罪は名もなきのドレスがもうめちゃくちゃやばいですよね(語彙力崩壊)

何かGOSICKの新刊とか出るなら〇月×日GOSICK△△発売とかで参加しようと思っていたけど、やらなくてよかったなと少し思いました。